子育てしながら働いていると「5年後のキャリアを考えてみよう」なんて言われても困ってしまうことはありませんか?
私は先日、会社から「3年後どうなりたいか」と聞かれ、すごく悩んでいました。。。
3年後には、子どももちょうど小学校に入学。
学童に入れるのか、どんな生活が待っているのかも分からないのに、会社でのキャリアなんて考えるのは無理、と正直思っています。
でも、だからといって、将来を諦めている訳ではありません。
将来が少しでも良い状態になるように、今できることに必死で取り組んでいます。
この記事では、子育てしながら働く上で私が悩んだ以下の2点について、考えたことを紹介します。
同じようなことに悩むあなたの心に少しでも寄り添うことができたら幸いです。
- なぜキャリアを考えるのが難しいのか
- どうやってキャリアを考えればいいのか
▼働き方を考える上でおすすめの本です。
なぜ将来のキャリアを考えられないのか:自分ではどうしようもできない壁たち
「子育てしながら働く」
言葉にするのは簡単ですが、実際に実行に移すのは大変です。
今を生きることに精一杯で、将来のことなんて考える余裕もないですし、
将来を考えたところで、環境に左右されて実現できないことだらけで、
考えるのもあほらしい…と考えてしまうことはないでしょうか。
私自身、子どもを産むという選択をしてから、
たくさんの壁にぶつかりましたし、これからもぶつかる予定です。
自分では回避できない壁だからこそ悩むこともありますし、ぶち当たる前に壁の存在を知っていたから事前に対処できたこともあります。
この記事で壁の回避方法を伝えることはできませんが、壁の存在を知ることで、事前に考えるきっかけになれば良いなと思います。
妊娠の壁:どう頑張っても約2ヶ月はキャリアが中断する
男性がどれほど家事・育児に関わるようになっても、現在の医療技術と法制度においては、基本的に母親である女性が子どもを産むことになっています。
産前休業は「取得することができる」ものですが、産後8週間の休業は「取らなければいけない」ものです。
(女性が請求し、医師が認める場合は、産後6週経過すれば働いて差し支えない)
子どもは授かりものなので、欲しいと思った時に必ず出産できるとは限りません。
仕事だって「今集中した方が良い」という時期があります。
いつ休んだらキャリアに支障がないのか
チームの方になるべく迷惑をかけずに済むのか
子どもができるまで、ずっとずっと悩んでいました。
実際に、私は職場復帰のタイミングによって最短出世の機会を逃しています。
幸い、その翌年には出世できましたが、出世できなかった当時はすごく辛かったです。
同期で一番に出世したかった私が『仕事と育児の両立』の挫折で感じたこと
保活の壁:保育園に入りたくても入れない
保育園に入れるかどうか、はキャリアを考える上でも重要です。
私の住んでいる地域は、全国でもワーストに入るほどの激戦区です。
0歳で復帰しないと保育園には入れない、0歳で復帰しようとしても半分以上の人が落選する、そんな状況です。
私自身、出産前から保活を行い、認可外保育園を予約しました。
私は子どもが0歳の時に職場復帰をしています。
1年目は認可外保育園に、月10万円以上かけました。
時短勤務だったので収入も激減し、給料のほとんどが保育料に消えていきました。
目先のお金のことだけ考えたら、働かない方がマシだと思います。
私の友人は保育園に入れるために、職場から1時間半以上離れた地域に引越をしました。
保育園を必死に探して、それでもなかなか見つからなくて、キャリアを諦める選択をする方も多いのではないかと思います。
集団教育の壁:体調不良で登園禁止、行きたくない
保育園に入園できても、無事に過ごせるとも限りません。
感染症にかかれば、しばらく保育園に行けないですし、元気でも「保育園に行きたくない」と通い続けるのが難しいこともあります。
職場にお迎えの電話が来るたび、
朝に熱で登園できないことが分かるたびに、
子どもにも、職場にも、保育園にも、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
ぜんぶ上手くやりたいのに、ぜんぶがうまくいかない。
そんな風に、悩んで、泣いて、落ち込んでしまうこともあります。
子どもが休んだら迷惑がかかるかも、という気持ちが、自分の新しい挑戦を妨げてしまうこともあるのです。
子どもが急に体調不良に…急なお休みに備えておくこと|事前準備でやる内容
小1の壁:学童に入れない、お迎えが早い、平日の行事が多すぎる
小学校にあがると、授業参観や面談、見守り当番、PTA活動など、平日にやるべきことがたくさんあると言われています。
働いている方にとって、全てのイベントをこなすのは、正直しんどいのではないかと感じています。
小学校の場合、下校時間が保育園よりも早いですし、
学童に入るのも抽選で、しかも保育園よりも預かり時間が短いです。
私の場合、仮に学童に入れたとしてもお迎えの時間には間に合いません。
なので、時短勤務に戻す、民間学童などのサービスを探すなど、対策を考えなければいけません。
平日なんとかなっても、夏休みなどの長期休暇をどうするか、という問題もあります。
私にとって、小学校入学の年は、ちょうど次の昇進が決まる頃。
キャリアと育児のバランスを考える上で、1つの転換期になりそうです。
考えても仕方ない…今できることに精一杯取り組もう
幸いにも、今はやりたい仕事ができて、子どもも元気に保育園に通えている状況です。
上司からもこのままなら出世できると言ってもらっていますし、私自身も出世したい気持ちが強いです。
とはいえ、出世タイミングが小1の壁と重なってしまう問題も。
このため「いつ、どんな風にキャリアを積むのか」は考えることが難しいです。
ただ、どんな未来が待っているにせよ、今精一杯考えて行動したことはムダになりません。
「将来どうなっても良いように、今できることをやる」
これが今の私が考えるキャリアについての答えです。
現職に残る、転職する、独立する、家庭に入る…どんな選択でも経験は活きる
3年後、5年後、10年後…
子どもの状況によって「今の会社に残る」「転職する」「独立する」「退職する」など、いろんな選択肢が考えられます。
どれが正解なのかは、その時になってみないと分かりません。
ですが、どんな選択を取るにせよ、応用できることはあります。
例えば「子育てと仕事を両立する上で考えたこと」は転職・独立後においても活きてきます。
自分の将来は自分でつかむ|会社員のうちから考える将来のこと
限られた時間の中で家事を効率化したことは、仕事を辞めたって活用できます。
子どもと一緒に過ごす時間が増えて、できることも増えるかもしれません。
家事の負担を減らして毎日を楽しく過ごそう|共働き子育ての家事を効率化
もしかしたら、今、思うようなキャリアを築けていないと感じる方もいるかもしれません。
私自身、時短勤務で働いていた時は、
自分の思い描く理想から自分がすごく遠くにいるように感じて、
自分が何のために働くのか、ずっと悩んでいました。
ですが、今うまくいかないことがあったとしても、
解決に向けて取り組んだことは、必ず将来につながります。
私が結果を出せるようになったのはフルタイムに戻してからですが、
時短勤務でできることを精一杯やったからこそ、
やりたい仕事につなげることができた、と今は思っています。
自分が今置かれた立場の中でできることを精一杯やるということも、キャリアの1つなのではないかと考えています。
期限があるからできることもある…壁にぶつかるまでにできること
自分のキャリアを何十年もかけて考えることができるのはステキなことです。
継続してキャリアを考えることができれば、それだけ選択肢も広がりますし、時間をかけてできることだって、たくさんあるからです。
残念ながら、私には「長い時間をかけてキャリア」を考えることはできません。
3年後には小1の壁にきっとぶつかって、育休明けの頃のようにたくさん泣くのだと思います。
でも、今のペースで頑張れるのは3年まで、と期限が決まっているからこそ頑張れることもあります。
あと30年、40年と言われたら全速力で走ることをためらいますが、あと3年なら、多少無理してもなんとかなるかもしれません。
そうやって少しずつゴールを伸ばしていけば、長くキャリアを考えている方よりも早く、自分の望む未来にたどりつくことだってあります。
できないことばかりに目を向けず、今ある環境で何ができるか考える。
そうやって今できることを少しずつ取り組んでいけたらいいなと思います。
まとめ:5年先を考えなくたっていい
子育てをしながら働くのは、ハードルが高いと言われています。
実際に、子育てしながらフルタイムで働いて大変だと思うことも山ほどあります。
ですが、子どもが生まれてできるようになったことだってたくさんあります。

私にとって子育てしながら働くことは「自分の将来をちょっと強くするハードル」なのかなと感じています。
問題があれば、どうすればうまくいくのか一生懸命考えます。
仮にそれがうまくいかなかったとしても、考えたことは財産です。
もちろん、子育てしながら働く環境が整っていくのなら、これほどありがたいことはありませんが、期待しても状況が良くなる訳ではありません。
今私にできるのは、少しでも良い未来がつかめるように、今の自分ができることを精一杯やることです。
子育てしている親にとって、未来を想像するのは難しいことだと思います。
私は別に将来のことなんて、今具体的に考えなくても良いと考えています。
まずは、今自分ができることに精一杯になること。
自分で考えて行動した経験があれば、大抵のことはどうにかなります。
将来自分がどうなるかなんて分からないけれど、将来の自分のために今できることを考えていけたらいいなと思います。
▼まずは自分のやりたいことを考えてみると良いです。
「人生の100のリスト」で夢を叶えよう【バケットリスト】
『やりたくないリスト』で本当にやりたいことを引き出そう|自分を知りたいあなたに
▼働き方を考える上でおすすめの本です。