同期で一番に出世したかった私が『仕事と育児の両立』の挫折で感じたこと

仕事と育児の両立に挫折

この記事では「会社の同期の中で一番に出世したい!」と思っていた私が、職場復帰をしてから挫折したことを紹介します。
これから産休・育休を取りたいキャリア志向の方、産休・育休明けにどのような働き方をするか悩んでいる方のお役に立てば幸いです。

メリット

  • 小さい頃からのキャリア志向:バリキャリを目指したい
  • 産休前〜産後の挫折:評価と給料が下がった
  • フルタイム勤務にしてからの挫折:子どもがかわいそうと言われた
  • これからの私:育児と仕事のバランスを考える

子どもの頃から働いて偉くなるのが夢だった

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私のキャリア志向の始まりは小学校の頃です。
伯母がシングルマザーで会社を経営しているのを見て「働く女性」に強い憧れを感じていました。
伯母から「大人になったらうちの会社においで」と言われたことが嬉しくて、早く大人になって働きたい、偉くなりたいと考えていました。


結婚してもキャリア志向は変わらなかった

新卒で今の会社に入社した私の目標は「同期で1番早く出世すること」。
早く出世すれば、その分自分のやりたい仕事に早くたどり着けます。
憧れのバリキャリとして生きるには、最短出世できるくらい仕事ができないといけない、と思っていました。

深夜・早朝勤務や休日出勤、出張も転勤も受け入れて、ひたすらに働く毎日。
結婚してからも出世に対する憧れは変わりませんでした。
勤めている会社で出世している女性は、ほぼ独身だったこともあり「結婚してもバリバリ働くロールモデルになる!」と意気込んでいたくらいです。

実際、入社してから産休前までずっと同期の中で1番を走り続け、「最短出世は確実」と上司からも同期からも言われていました。

夫は私よりも家事が得意で、率先してやってくれるタイプ。
私は家事が苦手なので「主夫になってもいいよ」なんて言いながら、夫がいる時は家事のほとんどを任せ、夫が出張などでいない時は外食をして乗り切るような生活をしていました。


結婚2年後に出産を選択。産休前の評価にショックを受けた

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転機は結婚してから2年後。
担当していたプロジェクトが落ち着いて、急に子どもが欲しくなりました。
それでも「出世」は諦めたくなくて、会社の規程を細かくチェックし、育休を取っても最短で出世する方法を考えていました。

その頃の私は「仕事をしながら子育てをすること」をなめていました。

「ワークライフバランス」や「女性の活躍」というキーワードが盛り上がりはじめた頃だったため「子どもがいる私を出世させたら会社にもメリットがある」なんて考えていたのです。

そんな根拠のない自信も、産休直前に上司からフィードバックされた業績評価を見て吹き飛びました。
これまで1番良い成績しか取ってこなかった私が、はじめて2番目の成績を取ったからです。
勤めている会社は1番良い成績を取り続けないと最短出世ができず、この時に私の道は閉ざされました。

2番目でもふつうよりは良い成績なので、むしろ上司に感謝すべきなのですが、もう少しで叶いそうだった入社以来の目標を失って、上司をちょっと許せない気持ち、自分への失望などで胸がいっぱいになりました。


0歳7ヶ月で復帰。成果を出しても給与は下がった

それでも
「1番になれなくても出世はしたい」
「次に続く人が同じように悩むことがないように会社を変えていきたい」
…と、産後もキャリアに向けて走り出そうと決めました。

保育園の都合で1歳を待たず復帰。
復帰先の職場は片道1時間半かかる場所にあるため、最初は時短勤務を利用して、1時間半短く働くことに。

認可外保育園だったため、保育料は10万円近くかかりました。
勤務地が遠いから、保育園のお迎えはいつも最後
ふつうの人より1時間半短い分、給料は半減
それでも仕事量は復帰前とほぼ同じ

みんながやりたがらない雑務も率先して引き受けて、とにかく信頼してもらうことに必死でした。

絶対に割に合わないと思いつつも、それくらいしないと生き残れないのではないかと不安だったからです。

今だから言える時短勤務のメリット・デメリットについては『フルタイム勤務に戻したからこそ分かった時短勤務のメリット、デメリット』にまとめました。
よろしければ合わせてご参照ください。

フルタイム勤務に戻したから分かった時短勤務のメリット、デメリット


1歳児クラスの時に転園。フルタイム勤務に戻してからの挫折

翌年4月の認可保育園の転園を機に、フルタイム勤務に戻しました。
フルタイム勤務に戻した当初は「これで今度こそ絶対評価が上がる!」と考えていました。

結果的にフルタイム勤務に戻したことで、予想通り評価は上がりました。
時短勤務の中で効率化を進めていたことが実を結び、取りたくても取れなかった「社長賞」も2期連続で頂くことができました。

仕事は毎日とても充実していましたが、フルタイム勤務によって子どもとの時間は減りました。
保育園の転園と転園のために引越したことによって環境が大幅に変わったために、子どもが夜泣きしたり情緒不安定になることもありました。

「子どもに辛い思いをさせてまで実現したいことってなんだろう…」と、悩むこともたくさんありました。
「母親なんだから…」「かわいそう」と実親からも言われ、自分のしていることが全て間違っているのではないかと不安にもなりました。

フルタイム勤務で働いてみて感じた具体的なメリット・デメリットについては『フルタイム勤務に戻したからこそ分かったフルタイム勤務のメリット、デメリット』にまとめました。
フルタイム勤務を検討中の方のお役に立てば幸いです。

フルタイム勤務に戻って感じたフルタイム勤務のメリット、デメリット

「子どもがかわいそう」と言われすぎて辛かったときの話は『【母親失格】「子どもがかわいそう」の呪いにかかりそうなあなたへ』にまとめました。

【母親失格】「子どもがかわいそう」の呪いにかかりそうなあなたへ

これからの私。仕事も育児も諦めずに生きていく

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育休明けから3年目の2018年。

仕事と育児のバランス感に悩みながらも、
今目の前にあること、自分が出来ることに全力で取り組んでいきました。
その結果、仕事では重要プロジェクトのマネジメントを任され、子育ても、子どもと毎日「大好き」と言いながら過ごす毎日です。

3年目の今になって、仕事での力の抜き方、
家事や育児での力の抜き方を少しずつ覚えてきて、自分にとってのちょうど良いバランス感を
身につけることができてきたのかな、と感じています。

いろいろな挫折も経験したけれど、私はやっぱり「働くこと」「子育てをすること」の両方とも好きで、どちらも見失うことなく大切にしていきたいです。

また、これからは自分のキャリアだけでなく、
私がこれまで子育てと仕事のバランス感で悩んできたことと、同じように悩んだり、迷ったりする人の手助けをしたいと考えています。

どんな立場であれ、自分のやりたいことを一歩前に進めていける、そんな毎日を送れるようなヒントを、このブログで伝えていけたらいいなと思います。

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