節約の意味を考えよう|お金のことばかり意識した節約はデメリットだらけ

いきすぎた節約はNG

資産を増やす基本は、以下の3つと言われています。

資産を増やす基本の3つ

  • 減らす(=支出を抑える)
  • 増やす(=収入を増やす)
  • 投資する

この中で1番手を出しやすい「減らす」について、とにかくストイックに節約に励む方もたくさんいます。
ですが、あまり節約を頑張りすぎると、途中でつらくなって諦めることにもつながります。

この記事では、お金のことばかり考えずにバランスをとった節約をしよう、ということを私の経験をもとに解説します。
私がファイナンシャルプランナーとして相談に乗る時も大切にしている考え方です。

節約のことで悩むあなたのお役に立てば幸いです。

お金のことだけを考える節約をおすすめしない理由

お金のことだけを考える節約は、自分の頑張り次第で、とことんムダ使いをなくすことができます。
例えば、以下のようなムダ使いを削ることです。

こんな節約をしていませんか?

  • 趣味である「カフェに行く」お金を削る
  • 仕事終わりに頑張って子連れでスーパーに行く
  • 大切な友達との遊びを断る
  • (好みに合わない)安い服に切り替える

長期的な目線に立つと、このようなお金のことだけを考える節約はおすすめしません。
理由は以下の2つです。

お金のことだけ考える節約をおすすめしない理由

  • 節約を続けるのが大変だから
  • お金以外の資産を減らすから

お金のことだけを考える節約は続けるのが大変

お金以外のことを我慢しておこなう節約は、長く続けることが難しいです。
途中でつらくなって諦めたり、リバウンドして余計にお金を使う危険もあります。

実際に私が失敗した例を紹介します。

趣味である「カフェに行くお金を削る」

チェーン店などでコーヒーを頼むと、500円くらいかかりますよね。
このお金は、ラテマネーとも呼ばれています。

1回あたりは少額でも、つもりつもって大きな金額になるため節約しましょう、とよく言われるお金です。

私も一時期、ラテマネーを削ってみようと試みました。
ですが、結局、ストレスがたまって我慢できなくなったり、コンビニやスーパーで買ってしまうことになってしまって失敗してしまいました。

金額だけで見ると確かに500円の節約なのですが、私の中でカフェで過ごす時間は、趣味とも言える大切な時間です。
みんなに削った方が良い、と言われたからといって、簡単に削ってはいけないものだったんだな…と気づきました。

私がカフェに行く理由と効果

  • 家でも会社でもない非日常感を味わうことで、良いアイデアを思いつく
  • 頑張って早く仕事終えてカフェに行くぞ!とモチベーションが上がる
  • カフェにいる人のファッションや持ち物から流行をキャッチする

ファイナンシャルプランナーの私が言うのも変なのですが、自分の予算内でできる趣味で、それが自分に良いものをもたらすものであるならば、自信を持って続けることをおすすめします。

(好みに合わない)安い服に切り替える

ファストファッションという、安く流行りの服を手に入れられるブランドが増えていますよね。
例えば、ユニクロ、H&Mなどです。
値段の安さと、そこそこのデザイン性で、しっかり選べば便利なアイテムも多いですよね。

本当に「良いな」と思うものを買う分には良いのですが、値段を1番の理由に考えて選ぶと失敗することもあります。

私の失敗例です。

失敗した安い服選び

  • 持っている服と合わせにくい色、形
  • 人とすぐかぶる
  • 微妙にサイズが合わない
  • 洗濯するとすぐ傷む

良いものを買うと長持ちして、結果、長期的にみると安く済むこともあります。
流行に左右されないベーシックな服は良いものを買うなど、トータルコストを意識した買い物をすることがおすすめです。

▼例えば私が大好きなバッグ。365日使い倒すことでコスパを高めています。

毎日使えるバッグでモノの管理を楽にしよう|通勤にもママバッグにも使える

お金のことだけばかり考えていると、お金以外のものをなくす

お金を節約すること、貯めることはもちろん大切です。
ですが、目的を忘れたり、過剰に節約をしすぎると、お金以外の大切なものをなくす危険があります。

私が実際に失敗した例をあげます。

仕事終わりに頑張って子連れでスーパーに行く

コンビニやネットで買うより安いから…と遅い時間にお迎えに行った後に、子連れでスーパーに行ったことがあります。

確かに、金銭的には安く済んだものの、せっかくの子どもとの貴重な時間を「子どもを叱りながら買い物をする」ことに使ってしまうことになりました。

その後のお風呂の時間や、寝かしつけの時間も後ろにずれて、さらにイライラしたり、自分の時間が減って嫌な気持ちにもなりました。

もしも、今あなたがお金を節約する理由がこの先の幸せのためにあるのだとしたら、今節約をして失うものと比べて、本当にすべきことなのか考えてほしいなと思います。

私にとって節約は、将来子どもに使えるお金を増やすため。
子どもとの大切な時間を無駄に過ごしてまで、節約するようなものではないな、と感じました。

その代わり、意識しなくても安くすませることができる通信費を見直して、固定費を節約しています。

格安SIMでも家族で通信量を分けあえる|通信費を簡単に節約する方法

大切な友達との遊びを断る

困った時に助けあったり、励ましあったり。
お金がそれほどなくても、仲間がいればなんとかなることもあります。

目の前のお金を節約するために貴重な友達との遊びを断ってしまうのは、長期的にはマイナスになることも多いです。

反対に、友達を大切にしていたことで、ラッキーに出会えることもあります。
例えば私は、何気なくいった飲み会で、パラレルキャリアを考えるきっかけになった仕事を手に入れました。

頻繁にお金を使いすぎるのもよくないですが、適度に人づきあいも大切にしながら節約ができると良いですよね。

まとめ:大切なのは生活とのバランス感を考えること

お金を貯めておけば、できるようになることもたくさんあります。
今、我慢をすることで、将来が楽になるのなら…と考える気持ちもとてもよく分かります。

ですが、あまりに節約を意識しすぎて、自分が貯めたお金で何をしたかったのかを見失っては本末転倒です。
どうか節約の目的と、普段の生活とのバランス感を見失うことなく、楽しく続けられる節約を考えてほしいです。

あなたの節約生活が少しでも幸せになることを願っています。

▼節約の目的を見失ったら、ライフプランから見直してみてください。

将来のお金が不安なのはゴールが描けていないから|目標設定のヒント教えます

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