「家計簿が続かない」
マネー相談でこんな相談を受けることがあります。
「家計簿をつけること」を当たり前のように考え、できないことに悩んでいる方がとても多いです。
この記事では「本当に家計簿をつける必要があるの?」ということを、整理していきたいと思います。
「収入-支出」が常にプラスなら家計簿はいらない
まず「なんで家計簿が必要なの?」というところから考えてみましょう。
家計簿は「家計に何らかの問題がある」場合に「どこに問題があるのかを分析するため」にあります。
そもそも家計に問題がない場合や、問題の原因がはっきりしている場合は家計簿は不要です。
健康な人が病院に行かないのと同じですね。
生きていくのに必要なお金があればいい
「家計に問題があるか」は何で判断するのでしょうか。
家計の問題をはかる上での基準は「今と将来の自分や家族が思い描いた通りに生活できること」です。
生きていくのに必要なお金の用意がある、自分や家族が納得のいく生活ができているのであれば、家計の改善をあえて行う必要はありません。
過去の自分や他人と家計簿を比べても仕方がない
家計簿をつける上で
「あの頃は給料が良かったな」
「〇〇さんの家は食費が〇万円」
…と過去の自分や他の誰かと比べたりしていませんか?
過去を振り返ってもお金は戻ってきませんし、誰かと比べても家計が改善する訳ではありません。
大切なのは「今のあなたがどうなのか」です。
まずはどんな人生を生きたいのか、そのためにいくら必要か「ライフプラン表」を作成して確認しましょう。
その上で、今の生活を改善する必要があると考える場合には、現状の分析のために家計簿をつけることをおすすめします。
▼自分の人生に必要なお金を知る「ライフプラン表」についてはこちら。
▼「ライプラン表」の作り方についてはこちら。
もしも家計簿をつけるなら「手間なくできる」を1番に考える
「今の家計に問題があるから家計簿をつけよう」という場合、何を基準に家計簿を選べば良いでしょうか?
家計簿をどうやってつけていくか判断するための基準は「手間なく楽に家計簿がつけられるかどうか」です。
1円単位で細かく家計簿をつけたところで、実は家計改善にはあまり役に立ちません。
だいたい食費に5万円、日用品に1万円…とざっくりつけて、自分がどんなことにお金を使っているのか傾向を知ることが大切です。
ざっくり把握するも難しいという方は、毎月1回でもいいので、お財布の中身・通帳・クレジットカードの明細を確認してみましょう。
収入がいくらあったのか、そのうちいくら使ったのか、今はいくら残っているのか把握するだけでも、改善点が見えてきます。
本当に必要なのは資産を管理すること
「お金を貯める・増やす」=「家計簿をつける」という思考になりがちです。
「家計簿をつける」ことは、今のお金の問題点を把握するための手段でしかありません。
本当に大切なのは「どんな人生を生きたいか、そのためにいくら必要か」目標を考えること、「今、自分にはいくらあるのか」資産状況を把握することです。
まだ目標設定や資産の把握ができていない、という方は、まずはライフプラン表の作成から取り組んでみてくださいね。
みなさまがお金にしばられることなく、自分の思い描いた通りのステキな人生を送れることを願っています。
▼ライフプラン表とは何か知りたい方は以下の記事をご参照ください。
▼ライフプラン表の作り方を知りたい方は以下の記事をご参照ください。
▼資産管理の方法を知りたい方は以下の記事をご参照ください。