つみたてNISAやiDeCo(イデコ・確定拠出年金)をきっかけに投資信託をはじめた方も多いのではないのでしょうか。
投資信託のはじめ方に関する本や情報がたくさんあるため、比較的、気軽にはじめられるようになりましたよね。
ですが「投資信託を買ったあとはどうするのか」に関する情報が少なくて悩んでしまう…と思うことはありませんか?
この記事では、投資信託のパフォーマンスや、売り時を判断する材料となるトータルリターンについて説明したいと思います。
▼時間がない、初心者だけど投資したい方におすすめの記事です。
トータルリターンって何?
そもそもトータルリターンとはなんでしょうか?
トータルリターンとは「一定期間内に投資したファンドがどれくらい儲かったか」を表す数字です。
投資信託は、売買する時以外にも手数料がかかったり、一部解約や追加購入をすることも多く、自分の持っている投資信託がどれくらい儲かったのか、把握するのが難しいですよね。
そんなときに「トータルリターン」を使えば、自分の持っている投資信託がどのくらい儲かったのか知ることができます。
2014年12月からは、トータルリターンの通知制度がスタートし、年に1度はトータルリターンの通知を行う決まりとなっています。
自分が投資したトータルリターンは、各証券会社・銀行などのWebサイトや、取引残高報告書から確認ができます。
取引残高報告書が手元にない…という場合は、以下の計算方法で算出することができますよ。
トータルリターンは以下の計算によって算出可能です。
◎計算式: 現在の評価金額+累計売却金額+累計分配金額ー累計買付金額
SBI証券ならいろんな視点のトータルリターンが分かる
仕事柄、証券口座をいくつか保有していますが、なかでもSBI証券は投資信託のトータルリターンの表示がわかりやすくておすすめです。
SBI証券 で把握できるトータルリターンの例
- 商品毎のトータルリターン
- 保有中/解約済ファンドのトータルリターン
- 年単位のトータルリターン
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トータルリターンを知ることのメリット
ここまでトータルリターンの概要を説明しましたが、そもそもトータルリターンを知るメリットはなんでしょうか。
それは、冒頭でも説明した通り、
「投資信託のパフォーマンスが分かること」
「投資信託の売り時を判断する基準の1つとして使えること」の2点です。
自分の投資した投資信託のパフォーマンスが分かる
あなたは、自分の投資した商品が、毎月おこづかいのように分配金を還元してくれたら嬉しいですか?
「嬉しい!」と感じたあなた、ちょっと注意が必要です。
なぜなら投資信託の場合、自分の投資したお金を一部切り崩して分配しているケースが多いからです。
投資信託は、他の金融商品に比べても、少し手数料が高いですよね。
中には3%を超える手数料がかかる投資信託もあります。
(個人的には手数料が高いファンドはおすすめしませんが…)
手数料が高いということは、投資のパフォーマンスによって手数料以上に稼いでもらう必要があるということです。
それなのに、投資したお金の一部が現金で戻ってきたらどうでしょうか。
ますます儲けるのにハードルが上がってしまいますね。
この毎月分配型投信で実は損をしてしまっていた…というケースが多く、トータルリターンを通知することが義務づけられるようになりました。
トータルリターンでは、分配金での取り崩しも考慮した計算を行っていますので、
毎月分配金がどれだけ払われたかに左右されることなく、あなたの投資信託は全体として儲かっているのかどうか、を判断することができます。
また、証券会社、銀行のWebサイトなどでは、自分の保有していない投資信託についてもトータルリターンを知ることができます。
あくまで過去の実績のため、将来のパフォーマンスを約束するものではないですが、自分が投資しようとしている投資信託に投資しても大丈夫なのかどうか判断する材料の1つとしてぜひご活用ください。
投資信託の売り時を判断する基準として活用できる
投資信託は長期投資が基本のため、売る機会もそれほど多くないのでは、と思います。
ですが、いざ売ろうと思った時にいったい何を基準に売れば良いのか悩んでしまいますよね。
投資信託の売買には「基準価格」という指標を使います。
「基準価格」は今その投資信託を売ったり買ったりするならいくらか、という指標です。
自分の持っている投資信託を今売ったらいくらになるのか知ることはできますが、売った結果、儲かったのかを知るには不十分ですよね。
トータルリターンを使えば、今の基準価格を踏まえたうえで、自分の持ってい投資信託が儲かったのかを知ることができます。
トータルリターンがどの程度になったら売却するのかを、あらかじめルールとして決めておけば、基準価格の上昇・下落に一喜一憂しすぎず判断ができると思います。
例えば、以下のようなルールです。
トータルリターンを活用した投資ルールの例
- トータルリターンが+10%以上になったら投資信託を一部売却する
- トータルリターンが-20%以下になったら投資信託を一部売却する
トータルリターンがどれくらいになるのが理想?
投資信託において、トータルリターンはどのくらいを目指すのが良いでしょうか。
一般的に、投資信託の平均利回りは4〜6%と言われています。
高ければ高いほど儲けが多いということにはなりますが、その分リスクも大きくなりますよね。
1番は「いつまでにいくら必要か」「どのくらいの期間投資できるか」を計算してみて判断をすることです。
モーニングスターのサイトで、必要な利回りが計算できます。
よかったらお試しください。
トータルリターンで自分の資産を把握しよう!
投資信託は、手数料や分配金などの関係で、自分の儲けを把握するのが難しいと思われがちです。
トータルリターンを知っておけば難しい計算式は苦手…という方でも、自分の投資信託が儲かっているのかどうか知ることができます。
ぜひ、みなさんも自分のトータルリターンを意識してみてくださいね。
トータルリターンは以下の計算によって算出可能です。
◎計算式: 現在の評価金額+累計売却金額+累計分配金額ー累計買付金額
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この記事が、あなたが前向きに投資にチャレンジできるきっかけになると嬉しいです。