預かり保育をしてくれる幼稚園が増えたり、こども園の制度ができたりと、働きながらでも幼稚園に通える機会が増えてきました。
保育園でもひらがなや英語、リトミックなどを教えてくれる園が増えてきており、幼稚園と保育園の差が縮まりつつあるのかな、と感じています。
だからこそ、「うちの子は幼稚園に通う?それとも保育園?」と、悩むことはないでしょうか。
この記事では、幼稚園への転園を考えながらも、最終的に保育園に残ることにした私の気持ちについて書いています。
「幼稚園にする?保育園にする?」と悩んでいる時の参考になると嬉しいです。
保育園と幼稚園の違いって何?
まずは、保育園と幼稚園の違いについて整理しましょう。
保育園は保護者に代わって子どもを保育する児童福祉施設
保育園は、子どもを育てることが難しい場合に、保護者に代わって子どもを保育してくれる施設のことです。
このため、保育園に入るには、保護者が保育をすることができないことを証明する必要があります。
- 保護者が働いている
- 病気で子育てができない
…など
福祉のためにあるので、基本的には困っている人が優先して入れるしくみになっているんですね。
幼稚園は「子どもの発達」のための教育施設
幼稚園は、子どもの心の発達や身体の発達のために教育を行う施設です。
幼稚園にも定員があるため、受験や抽選が行われることもありますが、福祉のための施設ではないため、親が保育可能な状況かに関係なく、幼稚園の方針で入園できる子を決めるケースが多いです。
人気の幼稚園は徹夜で並んだり、1歳〜のプレ保育に通う必要があることも…!
幼稚園と保育園、どちらが良い?
幼稚園と保育園、どちらもさまざまな工夫がされており、どっちが良いか悩んでしまいますよね。。。
私自身、子どもが生まれた頃から、幼稚園に通うべきか、保育園に通うべきか悩んでいました。
それぞれどんな理由で悩んだのか、紹介します。
幼稚園が良いと思った理由
私が「幼稚園が良いな」と思ったのは、3つの理由からです。
- 幼稚園の方が教育が充実していると思った
- 小学校にあがっても仕事を続けるなら幼稚園の方が良いと思った
- 幼稚園なら自分で好きな園を選べると感じた
幼稚園の方が教育が充実していると思った
私は子どもの頃、幼稚園に通っていました。
幼稚園では、英語の授業、水泳の授業、プラネタリウムでの星空観察など、保育園ではなかなかできないような授業をたくさん経験しました。
幼稚園によってもカリキュラムは異なりますが、子どもに充実した教育をするためには、幼稚園の方が良いのではと考えました。
保育園でも授業をするところは増えているものの、遊びの延長になっていることもあります。
小学校にあがっても仕事を続けるなら幼稚園の方が良いと思った
小学校にあがっても仕事を続ける場合、
学童などで子どもを預かってもらう必要があります。
小学校の学童はとても人気なうえ、定員が限られているため、学童に入りたくても入れない可能性があります。
特に「民間学童」という、学童保育と習い事がセットになった民間サービスは働いている家庭に人気で、予約をしても入れないことも。
この「民間学童」の入学枠には、私立の小学校のための特別枠が設けられていることがあります。
このため、私立の小学校に入学できれば、
そのまま学童に預けることができる可能性があがります。
私の住んでいるエリアでは小学校のお受験競争が激しく、受験に向けた幼稚園に通うケースがほとんどです。
子どもが充実した教育を受けられ、かつ、仕事を続けるしくみを考えると、小学校受験に向けて、幼稚園に通うことも選択の1つだと考えました。
幼稚園なら自分で好きな園を選べると感じた
保育園の場合、福祉施設のため、
自分で好きな保育園を選べないケースが多いです。
特に保育園の希望者が多い地域の場合、仕事に復帰するためには、希望していない保育園を書かないと、入園できなくなる可能性が高くなるため、必死でいろんな保育園に申し込むことがあります。
そして、公立の保育園の場合、自治体が決めた保育園に通わなければいけない決まりになっています。
「この保育園は嫌だな」と断るとその年は公立の保育園に通えないという、ペナルティもあります。
一方、幼稚園は、受験や抽選があるものの、自分で好きな園を受けることができますし、複数合格したら、自分で好きな園を選べます。
子どもに合った環境で過ごしてほしい、と考えると、
自分で好きに選べる幼稚園は魅力的だなと感じました。
保育園が良いと思った理由
私が「保育園が良いな」と思った理由は3点です。
- 今仕事を続けるなら保育園の方がサポートが手厚い
- なるべく同じ環境で過ごす方が良い
- 幼少教育の必要性に疑問を感じた
今仕事を続けるなら保育園の方がサポートが手厚い
保育園は、保護者に代わって子どもを保育するための施設です。
このため、フルタイム勤務をしている親が多く、遅い時間まで保育をしてもらうことがほとんどです。
私の利用している保育園では夕飯も提供してもらっており、遅くまで残る子どものことを考えてくれていると感じています。
一方、幼稚園については、預かり保育が始まっているところもあるものの、実際には遅くまで預ける親が少ないケースもあるようです。
実際に見学した園も、17:00以降に預ける人が1人もいなかったりして、制度があっても実際の利用者が少ない印象でした。
遅くまで残るのであれば一緒に過ごすお友達がいた方が…と考えると、保育園の方が手厚くて良いなと感じました。
なるべく同じ環境で過ごす方が良い
まだ小さい子どもとはいえ、集団生活をしているとお友達もたくさんできます。
うちの子は1歳クラスにあがるときに、認可保育園に転園をしました。
言葉を話せない赤ちゃんであっても、見なれない先生やお友達に不安な思いをしたようです。
今では、保育園にも慣れ、友達と一緒に遊んだり、時には一緒に帰ったりすることがとても楽しいようです。
「今日は〇〇したよ!」という報告を聞くと、私もすごく元気な気持ちになります。
幼稚園に入園するとなると、2年ほど一緒に過ごしたお友達や先生ともお別れになります。
せっかく仲良くなったお友達や先生と離ればなれになってしまうのは、
やっぱりかわいそうかなと感じました。
▼先生と親をつなぐ連絡帳で、コミュニケーションも十分図れています。
幼少教育の必要性に疑問があった
私自身、幼稚園ではたくさんの授業を受けてきました。
だからこそ、自分の子どもも同じように充実した教育を受けさせたいと考えていました
しかし、振り返ってみると、幼稚園の楽しい思い出は友達と遊んだことばかりです。
幼稚園から学んできた英語も、実は幼稚園での授業が少しトラウマで苦手意識があります。
LL教室に映った先生のヒゲのドアップがこわくて、英語が嫌になったようです
もう少し成長すると自然と勉強をする機会も増えていきますし、保育園に通っていても学ぶことはたくさんあります。
今、本当に子どもに教育をすることが正しいのかは、正直、よく分かっていません。
どうしても教育が必要なら家でやれば良いかなと考えると、幼稚園でなければならない理由はないのかな、と感じました。
まとめ:それぞれの家庭に合った選択が1番
保育園か幼稚園かを考えるにあたり、どうしてもカリキュラムや、設備の充実ばかり気になることが多いです。
ですが、1番大切なのは、毎日子どもが元気に楽しく過ごしてくれること。
子どもがのびのび楽しく、そして健やかに成長できるように、どんな選択が良いのかなと考えてみると良いかなと感じました。
わが家は今通っている保育園が子どもにとって良い環境と考えたため、幼稚園の受験は見送りました。
この選択によりできなくなることももちろんありますが、子どもが毎日楽しく通えるよう、温かく見守ろうと思います。
この記事が保育園選び、幼稚園選びを行う際のヒントになれば幸いです。