実際に利用して感じた「仕事と育児の両立」に役立つ社内制度とは?

育児や介護などを理由に、休職をしたり、社内制度を利用して働いたりすることがあると思います。

私自身、産休・育休を取得したり、時短勤務やフレックス制度を利用したりと、仕事と育児を両立するうえで、様々な制度に助けられてきました。
その一方で、制度があっても実際には利用できなかったものもありました。

この記事では、実際に私が利用してみて感じたパパ・ママに優しい社内制度について紹介します。

実際に育児・介護などでの復帰を検討している方はもちろん、
これから就職や転職する場合に、どんな制度があればいいのか検討する材料になれば嬉しいです。

この記事のポイント

  • 実際に利用できて助かった社内制度
  • 運用が改善されれば利用しやすい社内制度
  • 制度があっても利用できなかった社内制度

実際に利用して良かった社内制度

育休から職場復帰して4年目。
復帰後、子どもの急な病気や保育園の行事等に対応しなければならないこともたくさんありました。

その中で、実際に利用できて良かったと感じた社内制度を紹介します。

利用して良かった:コアタイムのないフレックス勤務

私の会社では「フレックスタイム制度」が導入されています。
フレックス制度といっても、コアタイムが長く設定されていたり、お昼は出社しなければいけなかったり、企業によって利用のしやすさは様々ですよね。

私の会社でも、数年前までコアタイムが設定されていました。
11:00~15:00は会社にいなければならないため、例えば13:00~保育園の行事がある場合には利用できず、結局1日お休みを取らなければならなくて、利用しづらかったのを覚えています。

今は、コアタイムのないフレックス勤務制度に改正され、利便性が向上しました。
私の場合は、以下の通り活用しています。

遠方の勤務地に出張する場合・・・保育園の預け時間に合わせて朝30分遅く出社する
急なお迎えが発生した場合・・・早退した分を数日の残業でカバーする

フレックス勤務制度が柔軟に利用できるようになったおかげで、有給休暇を無駄に消化することや、時短勤務でやりくりをする必要がなくなりました。

社内でも、連休前に早く帰りたい人、仕事の関係で遅く出社したい人など、たくさんの社員が利用している制度です。
ワーママ・ワーパパだけの制度ではないので、利用時の罪悪感も軽減されてありがたいです。

もし転職を検討する場合でも、フレックス勤務制度がある会社がいいなと感じています。

夫の会社でも制度が改善したらいいなぁ…と思っています。

利用して良かった:サテライトオフィス

私の場合、会社の本社が片道1時間半の場所にあります。

正直、保育園の預け時間を考えると、フルタイム勤務すると結構ギリギリなので、本社での勤務は避けたいです。
(今は通勤時間が短い勤務地で仕事をしているので何とかなっています。)

そんな時にありがたいのがサテライトオフィス。
仕事柄、社外持ち出し禁止のため、いつでもどこでもという訳にはいきませんが、
比較的、自宅から通いやすい駅前にサテライトオフィスがあるので、とても利用しやすいです。

何よりおもしろいなと思うのは、普段の勤務地と違ってフリーアドレスなこと。
今まで会ったことのないような社内の方と会えますし、席が自由なのでいつも新鮮な気持ちで仕事ができます。

今後も、いろんな場所で働けるようになったら良いなと思います。

利用して良かった:看護休暇

小さい子どもを育児していると、急に熱を出したり、感染症で長い間休まなければいけなかったりしますよね。
また「いつか子どもが熱を出すかも…」と、有給休暇を取るのが不安になることもあると思います。

実際、復帰1年目は怖くて自分のために有給休暇を取得できませんでした。
蓋を開けてみると、有給休暇の取得がたった2日と、ほとんど消化していない状況…
それでも、去年と今年が同じだとは限らない、と思うと、不安になってしまいますよね。

復帰2年目に、感染症で3日間休まなければならなくなった時、社内に看護休暇制度があることを知りました。
年間5日間、家族看護のために利用できる制度です。
分割取得、半日単位の取得が可能なので、利用しやすい制度です。

実際には有給休暇も余っているので利用する必要はないのですが「いざという時は看護休暇が利用できる」ということが、不安解消にはとても役に立ちました。

こういった「いざというときどうにかできる」制度はとてもありがたいですよね。

もう少し改善されると嬉しい社内制度

社内の制度の中には「もう少し運用が改善されれば利用したいな」と思う制度もあります。
自分の中ではまだ上手な利用方法が浮かんでいませんが、いざという時、助かるのは間違いないです。

就職、転職などの時にも、制度があるか確認すると良いのではないかと思います。

環境が整えば嬉しい:在宅勤務

社内には、一応、在宅勤務制度があります。
ですが、仕事柄、社外に情報を持ち出すことができないため、人事制度の確認や申請くらいしか行うことができません。

産休中は、復帰にあたっての手続を確認したり、人事異動を確認したり、社内の人とメールでコミュニケーションを図ったり、役立つこともたくさんありました。

ですが、職場復帰した今は、実際に業務を行うことができないため、ほぼ利用できないに等しいです。

世の中的にもリモートワークが流行っていますし、仮想環境に関する技術も整っているため、早いところ在宅勤務ができるしくみが整ってくれるといいなと思います。

運用次第では嬉しい:時短勤務

私の会社では、一般的な会社に比べて時短勤務が充実しています。
時短勤務は、子どもが小学校4年生になるまで利用できるので、小1の壁、小4の壁にも対応しやすいです。

問題は、時短勤務にすると「割に合わないな」と感じることが多いことです。
仕事量はそれほど変わらず、お昼返上で仕事をすることもありますし、
給与、賞与のカットに加え、評価も下がるので仕事へのモチベーションは下がります。

フルタイム勤務に戻したから分かった時短勤務のメリット、デメリット

それでも制度が利用できるだけありがたいのですが、
私は耐えられなくて1年経たずにフルタイム勤務に戻しました。
フルタイム勤務でも何とかなるうちは、何とかフルタイムl勤務で頑張ろうと思っています。

結局利用することができなかった社内制度

社内制度の中には、制度があってありがたいと思いつつも、実際には利用できなかったものがありました。
条件に合う人によっては利用しやすい制度の可能性がありますので、紹介します。

利用できなかった:2歳まで取得可能な育休

社内制度としては、育休は2歳まで取得できるようになっています。

保育園に預けられなかった時などにありがたいのですが、私は結局利用せず、子どもが0歳6ヶ月の時に職場復帰しました。
理由は単純。0歳から復帰しないと、区内の保育園に預けられないからです。

私が住んでいるエリアは、都内でも超激戦区。
0歳でも保育園に預けられない、1歳で加点があっても保育園に預けられないことがあります。
妊娠中から認可外保育園の申し込みをしなければ話にならず、保育園に預けたら1日でも早く職場復帰しないと、認可保育園への転園もできません。
このような状況の中、2歳まで育休を取ってしまえば、職場復帰もできずに退職することになってしまう可能性が高いです。

早くから子どもを預けて復帰するか、仕事を諦めるかの2択になってしまうのはつらかったです。

利用できなかった:育児時間

私の会社に限らず、労働基準法で「育児時間」というのが認められています。
生後1年に達しない子を育てる女性が、1日2回、各30分の時間を請求できる、という制度です。

正直、この制度が利用できる時期は、制度があることは知っているものの、どうやって利用するのかよく分かりませんでした。
制度上は、30分×2回をつなげて、例えば1時間遅く出社する、1時間早く帰宅する、という使い方ができるようです。

育児時間が「有給」となっている会社で、0歳児を育てているワーママにとっては、利用しやすい制度かもしれませんね。

まとめ:誰もが利用しやすい制度の充実に期待

「女性活躍」ということが謳われるようになって、各企業の制度もどんどん整備されています。
以前に比べると性別問わず、働きやすい制度が整ってきているのかなと感じます。

実際に私の会社でも様々な制度が改正され、年々、働きやすくなってきているかなと感じるようになりました。
育休取得から4年目の今、社内の制度に助けられたことも、もう少し改善されたらいいなと思うこともあります。

この4年、仕事と育児を両立する中で感じたのは、子育ての有無に限らず、誰もが働きやすい環境を作ることの大切さです。

例えば、子育てに関係なく設定された「フレックス勤務制度」
たくさんの社員が様々な利用をしているおかげで、私も育児目的で利用しやすくなりました。
子育て関係なく利用できる、という平等感が、利用者目線では罪悪感軽減につながってとてもありがたいのです。

仕事とプライベートの両立は、何もワーママ・ワーパパに限った話ではありません。
「子育てしていると得だ」「子育てしていると損だ」というのではなく、制度を利用したい人が柔軟に利用できる社会になればいいなと思います。

最後にこの記事のまとめです。

この記事のまとめ実際に利用して良かった社内制度

  • コアタイムなしのフレックス勤務制度
  • サテライトオフィス

運用によっては利用しやすい制度

  • 在宅勤務制度
  • 時短勤務制度

実際には利用できなかった制度

  • 2歳までの育休
  • 育児時間

この記事が、より良い働き方を考えるきっかけになれば幸いです。

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